▼ごあいさつ

ごあいさつ

群馬県保険医協会 会長 清水 信雄

7月18日、第49回定期総会が行われ、新年度の予算や活動方針等の決定、新役員の選出を経て、無事に終えることができました。
ご存知のように、保険医協会は、「地域住民の権利と生活を守る」「保険医の権利と生活を守る」を大きな二つの柱としています。
高齢者にとって、いざという時の安心は、重大な関心事で、その意味で社会保障は、日常の中で起きるトラブルへのセーフティネットです。先の国会での年金に関わる「老後2000万円」報告書問題は、高齢者、あるいは若者の将来に、大きな不安を与えました。
一方、安全保障の面ではどうでしょうか。
5月に行われた日米首脳会談で、安倍政権はF35(ステルス戦闘機)105機の導入を決めました。費用は、安く見積もっても1兆2000億円と言われています。戦争が始まれば、社会保障などは財源を理由に切り捨てられることは、火を見るより明らかです。国は、戦争等、国家間の緊張を高めないための外交努力を最優先すべきで、それこそが先進国と言われる国の、国民に対するまず第一の安全保障ではないでしょうか。
次に、保険診療においては、私たち保険医協会は患者負担の軽減と包括化反対を主張してきました。バイアスのかからない診療、つまり患者にとっての最良、最適な処置、治療が行われる医療環境の整備とともに、医療機関側のモラルが求められます。
今回の参院選挙では、消費増税が一つの争点になりました。消費税は逆累進性で、増税は即生活者、特に低所得者の生活環境を直撃します。
年金制度の持続性と十分な供給の保障という、二つの課題をどうバランスをとっていくかが、政府に課せられた責務ではないでしょうか。
最後に、当会の政治に対する考え方にも少し触れたいと思います。原則として特定の政党を支持することはありません。しかし政治に無関心ということでは決してありません。住民の立場、医療に責任を持つ立場から、考え方、方向性の合致した勢力を支持することは、よりよい生活、医療の実現のために不可欠な行動です。私たちは、住民の利益に沿った要求を国政に上げてくれる人物、政党を見極め、判断し、主体的な行動をとるべきだと考えます。
今後とも、住民にとってより良い医療の実現をめざすとともに、会員の権利を守る活動を続けていく所存です。ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。

■群馬保険医新聞2019年8月15日