歯科医院向け 院内掲示見本ご案内

【2020. 11月 12日】

協会では今次改定に対応した院内掲示見本を作成し、紹介をさせていただきます。
以下、院内掲示見本を掲載させていただきます。Microsoft Wordデータで掲載していますため、医療機関名等の修正等をいただきますようお願いします。また、すべての要件を網羅的に掲載していますため、届出内容によっては必要ない部分もございます。必要のない部分は削除いただく等のご対応をお願いします。

ご不明な点等については群馬県保険医協会事務局(TEL:027-220-1125)までお問い合わせください。

Wordアイコン→院内掲示見本1:医療法関連
医院には、診療時間や院長名、担当歯科医師名等は別に掲示されているかと思います。
そうした同様のものがあれば不要となります。

Wordアイコン→院内掲示見本2:放射線取扱施設
それぞれエックス線検査室に貼っておいてください。

→院内掲示見本3:療養担当規則、施設基準
貴院の届出状況等に併せて、必要でない部分を削除してご利用ください。

Wordアイコン→院内掲示見本4:明細書発行体制
貴院の発行状況に併せて、いずれか1つを掲示いただきます。特に本件の届出等行っていない診療所の場合、最初の「明細書を無料で発行している場合」です。

Wordアイコン→院内掲示見本5:外来環、個人情報保護法
上部分は、歯科外来診療環境体制加算(外来環)届出医療機関で必要となります。下部分は、全医療機関で掲示ください。

Wordアイコン→院内掲示見本6:保険外併用療法(金属床総義歯)
各種選定療養の届出を行っている場合に掲示してください。

Wordアイコン→院内掲示見本7:保険外併用療法(う蝕管理)
各種選定療養の届出を行っている場合に掲示してください。

Wordアイコン→院内掲示見本8:保険外併用療法(金合金、白金加金)
各種選定療養の届出を行っている場合に掲示してください。

Wordアイコン→院内掲示見本9:居宅療養管理指導
貴院で介護保険の居宅療養管理指導を行っている場合のみ掲示してください。

Wordアイコン→院内掲示見本10:各種指定医療機関
生活保護等の各種指定医療機関である場合は、掲示してください。

施設基準の届出に関する取扱いの注意事項

【2020. 2月 12日】

*保険医協会では「施設基準の届出」に関する取扱いや注意事項についてご紹介しておりますのでご参考ください

  1. 施設基準の届出は、保険医療機関の所在地の地方厚生局長に「基本診療料の施設基準等に係る届出書」、または「特掲診療料の施設基準に係る届出書」にそれぞれの届出書添付書類(様式○の○)を付けて、1通を郵送で提出する。届け出た保険医療機関は提出した届出書の写しを保管する。届出の受理後には、提出者に対して受理番号が通知される。(そのため届出番号は空欄のままでよい)
  2. 届出書の提出後は、届出書を基に受理または不受理が決定される。補正が必要な場合は適宜補正を求められる。審査に要する期間は原則として2週間以内を標準とし概ね1カ月以内(補正に要する期間は除く)となっている。
  3. 基本診療の施設基準については、特に規定する場合を除き届出前1カ月の実績が必要となる。ただし、医療機関の名称変更、移転などで実体的に開設者および従事者に変更がない場合や添付書類に実績が不要な旨が記載されている場合などは実績を要しない。(特掲診療料の施設基準については、添付書類で求められている場合を除き実績を要しない。)
  4. 届出を行った保険医療機関は、療養担当規則などの規則に基づき、院内の見やすい場所に届出内容を掲示する。
  5. 届出に係る診療報酬の算定については、各月の末日までに審査を終え受理された場合は翌月の1日から、月の最初の開庁日(業務開始日)に審査を終え受理された場合は当該月の1日から算定する。
  6. 届出を行った保険医療機関は、毎年7月1日現在で届出書の記載事項について報告を行う。(定例報告)
  7. 届出の受理後に届出内容と異なった事情が生じた場合は、速やかに変更の届出を行う。
  8. 届出の受理後に要件を満たさなくなった場合には、「施設基準の辞退届」を地方厚生局長に届け出る。この場合、要件を満たさなくなった時点で当該点数の算定ができなくなる。

≪この他、実務的・詳細な取扱いについて≫

関東信越厚生局群馬事務所による

【届出に関するよくある質問】はこちら(施設基準は4項目)⇒よくある質問

◇お問合せ・ご相談等がございましたら、お電話・FAX・メールにて受けたまわっております。

9月21日(木) 【歯援診対応】有病高齢者の歯科治療講習会のご案内

【2017. 8月 01日】

 群馬県保険医協会では、下記の定例研究会を行います。この講習会では、「在宅療養支援歯科診療所(歯援診)」の施設基準に係る研修要件を、1度の講習で満たすことができます。
 また、この歯援診講習会と併せて、外来環講習会(今年は7月27日に開催しました)の両方に参加いただくことで「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)」の施設基準の研修要件を満たすことになります。皆様、是非ご参加ください。

講演内容
  第一部 有病高齢者の初診時に注意すべき点
  (高齢者の心身の特性)

 第二部 有病高齢者の治療時に注意すべき点
  (高齢者の口腔機能の管理)

 第三部 患者急変時の対処法

講師 狩野 証夫 先生
狩野歯科口腔外科医院 院長
口腔外科専門医・顎顔面インプラント指導医・顎関節症専門医

日時:2017年9月21日(木) 19:30~21:15
場所:県生涯学習センター 4F 第一研修室(前橋市文京町2-20-22)

費用:ご入会いただいている医療機関の方は無料です。

※本講演会のお申し込みは、以下の「案内パンフレット」に記入後、当会宛てにFAXください。
 または、お電話でのお申し込みも受付しております。(協会FAX:027-220-1126)

pdfmark.gif  →案内パンフレット

             群馬県保険医協会
             TEL:027-220-1125
             FAX:027-220-1126

 

7月27日(木) 第14回「医療安全の確保」講習会のご案内

【2017. 6月 01日】

 群馬県保険医協会では、下記の定例研究会を行います。
 本講習会は医療法施行規則における、無床診療所の安全管理に係る職員研修、院内感染対策研修としてご利用いただけます。
 また本講習会では、「歯科外来診療環境体制加算(外来環)」の施設基準に係る研修要件を、1度の講習会で満たすことができます。なお、今後(9月21日予定)に開催致します歯援診講習会と併せることで、「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)」の研修要件を満たすことができます。

【講習内容】

第一部「医療機関における医療安全対策」
第二部「医療機関における感染症対策」
   【医科・歯科】無床診療所の医療安全・院内感染対策研修 対応
    【歯科】歯科外来診療環境体制加算(外来環) 対応

 講師:栗原 修一氏
          群馬県太田保健福祉事務所長、太田保健所長

第三部「外来環対応医療機関における偶発症時の緊急時対応」
   【歯科】歯科外来診療環境体制加算(外来環) 対応

 講師:深町 実氏
          株式会社セキムラ 東京営業所 所長代理

日時:2016年9月1日(木) 19:00~21:00
場所:県生涯学習センター 4F 第一研修室(前橋市文京町2-20-22)

費用:ご入会いただいている医療機関の方は無料です。

※本講演会のお申し込みは、以下の「案内パンフレット」に記入後、当会宛てにFAXください。
 または、お電話でのお申し込みも受付しております。(協会FAX:027-220-1126)

pdfmark.gif  →案内パンフレット

           群馬県保険医協会
           TEL:027-220-1125
           FAX:027-220-1126

6月1日(木) 医院のための雇用管理対策講習会のご案内

【2017. 4月 18日】

 協会では、下記の通り「診療所向けの雇用管理対策講習会」を開催いたします。
本講習会では、スタッフとのトラブルを未然に防ぎ、円滑な雇用関係を築くにはどの点に注意すればいいのか、全国保険医団体連合会発行の冊子「医院経営と雇用管理」(2016年版)
より、「最低限把握すべき労働法関連法令」、「労働時間」、「年次有給休暇」、「賃金」、「労働条件通知書」を中心にお話いただきます。

 本講習会に参加いただいた方には、テキストとして使用する冊子「医院経営と雇用管理」(2016年版)を進呈します。

労務トラブルを未然に防ごう!
医院のための雇用管理対策講習会

 講師:桂 好志郎先生(社会保険労務士)
        京都府社会保険労務士会登録。
        『月刊保団連・臨時増刊』「医院経営と雇用管理」(全体監修)、
        『大阪保険医雑誌・臨時増刊』「やる気を引き出す雇用管理」など、著書も多数。

  日時/2017年6月1日(木) 19:30~21:10
  場所/県生涯学習センター 4F 第一研修室
                 (前橋市文京町2-20-22)

費用:ご入会いただいている医療機関の方は無料です。

※本講演会のお申し込みは、以下の「案内パンフレット」に記入後、当会宛てにFAXください。
 または、お電話でのお申し込みも受付しております。(協会FAX:027-220-1126)

pdfmark.gif  →案内パンフレット

           群馬県保険医協会
           TEL:027-220-1125
           FAX:027-220-1126

第23回 歯科の体験アイデア発表交流会のご案内

【2016. 10月 24日】

第23回 歯科の体験アイデア発表交流会 サムネイル

 群馬県保険医協会では、下記の通り「歯科の体験アイデア発表交流会」を開催いたします。

 この交流会はこの交流会は、歯科医院・介護・福祉に係る団体のスタッフが、日頃の仕事上での体験や、院内での取り組み・アイデアを小学会形式での発表し、聴講者の皆様とともに学んでいく会です。歯科医療・介護で活躍するスタッフの活動発表から学び、日々の業務に活かしてください。
近年は特に、異職種からの発表が多くあり、歯科医院と異業種の連携の重要性を学べる良い場となっています。皆様、奮ってご参加ください。

日時:2016年11月20日(日) 9:00~12:15
 【予定時間】
   9:00~10:15 体験アイデア発表
   アイデア発表終了後  特別講演

場所:群馬大学医学部内 刀城会館(前橋市昭和町3-39-22)

参加費:無料

◆今年度の特別講演は、以下の講師をお招きします。
 小牧 令二先生
   美江寺歯科医院 院長(岐阜県瑞穂市)
   大垣女子短期大学 歯科衛生科 非常勤講師(歯周病学)

 演題「最新は最良か?科学的根拠に基づく歯周治療」

【講師からのひとこと】
 EBM根拠に基づく医療が求められる時代、しかし、一般臨床家が日常的に多くの論文を読むことは現実的ではありません。また、実際の臨床では、患者の状況や、希望、術者の技量にも左右され論文と同じ結果が出るとは限りません。多くの情報があふれる中、私たちは何をよりどころにして治療していけば良いのでしょうか。1980年代の研究を基にする現代の歯周治療に対する、最新の研究の位置づけについてお話しします。

※本イベントへのお申し込みについては、会員の皆様に送付させていただきました
  「案内パンフレット」、または下記データに記入後、当会にご返送ください。
  FAXでのお申し込で受け付けております。(協会FAX:027-220-1126)

pdfmark.gif  →第23回 歯科の体験アイデア発表交流会 参加申し込み用紙

歯科技工所の「経営・労務状況等に関するアンケート」をまとめました

【2016. 9月 30日】

2016歯科技工所アンケート サムネイル
 群馬県保険医協会では、歯科医療補綴分野の重要な担い手である歯科技工所(士)の低収入、過重労働、高い離職率が長年にわたって放置されている件につき、現状をより正確に把握して問題への理解を深め、改めての問題提起を行う資料とするため、今年5~6月に県内全技工所に宛てて「歯科技工所の経営・労務状況等に関するアンケート」を実施しました。

 本アンケート結果では、低所得と長時間労働の実態が明らかになると同時に、当県の歯科技工士の皆様の現状や歯科医師に対する率直な意見を得ることができました。また、危機打開のための方向について、様々な意見をいただきまして、今後の歯科技工問題の打開に向けた運動の方向を検討する大きな材料となります。
 このアンケートの結果は今後、当会会員に案内して問題周知の一助としていくとともに、全国保険医団体連合会でまとめた全国集計資料を基に本問題の解決に向けて運動に取り組んでいきたいと考えています。

 アンケートの結果は、以下にまとめております。何卒、ご確認いただけると幸甚です。

pdfmark.gif →歯科技工所アンケート 群馬県内集計結果

pdfmark.gif →歯科技工所アンケートの内容はこちら

入れ歯が危ない!保険で良い歯科医療を 10・25決起集会 

【2009. 11月 25日】

子どもや高齢者の歯科医療を無料に
 
 「入れ歯が危ない」保険で良い歯科医療を10・25決起集会が東京国際交流会館で開かれ、全国から約500人が参加した。「保険でよい歯科医療を」全国連絡会、保団連、民医連等の呼びかけに応えたもので、群馬からは清水副会長が代表参加。患者負担の軽減、小児や高齢者の歯科窓口負担の無料化などをスローガンに掲げた。

不当に低い診療報酬
                                                                     副会長・清水信雄
 会の名称が適当かどうかは別として、要は、歯科を廻る環境の改善を求める運動および集会だ。診療報酬の評価が不当に低いため、実質的に持ち出しが多く、ボランティア化している診療や、その影響による歯科技工士の離職問題等、歯科医療を支える環境が崩壊しようとしている実態が報告された。署名活動で患者数が増えた事例、不況下で必要な歯科治療が放置された結果、悲惨な状態を招き就職活動ができないといった事例の報告もあった。
 
 ●制度改善に期待感
 以下、今回特に象徴的だったことを挙げる。
 ・共産党の小池議員が最初から最後まで集会に参加し、「健康の源は歯科の充実から」「健康増進にエビデンスのないメタボよりエビデンスのある歯科医療の充実を」とまで訴えた。歯科の事情に大変精通している議員だ。
 ・各地の歯科医師会等からの応援メッセージが格段に増えた。
 ・民主党議員の出席もあった。未知数の部分が多いが、この政権なら我々の働きかけ如何によっては制度を改善できるかもしれないという期待が感じられた。
 
 ●診療側にもプレッシャー
 集会は成功裏に閉会した。 その一方で考えなくてはならないことがある。
歯科医療への低い評価が、医療の過剰介入を招いたり、技工士や衛生士の離職を加速させ、歯科医療を質量ともに低下させる危険性を訴えなくてはならない。
 また、診療報酬が正当に評価されたあかつきには、私たちにはそれ相当の結果が求められることも忘れてはならない。点数的に評価されたのに、「医療の内容が何も変わらなかった」では、国民から見放されてしまうだろう。現政権と同様のプレッシャーがかかってくるのだ。

 患者の自己負担は少ない方がいい。歯科の診療報酬を上げる=正当な評価をすることは、現在の自己負担率が変わらない限り、患者側の負担金が多くなる。それでも「医療の最終消費者である患者にとって、結果的にプラスになる」ということを理解してもらうためにどう工夫すればいいのか。私たちが今後、運動を進める際のカギになるのではないかと思う。
  *
 今回のような集会の際に、代議員会やその他の集会で顔なじみになった全国の歯科医たちと会えるのは、とてもうれしく、元気が出る。時折小雨のぱらつく寒い日だったが、エネルギーをもらった。

■群馬保険医新聞2009年11月号

【第178回定例研究会】 指導医療官の講演が実現

【2009. 10月 19日】

第178回 定例研究会「歯科医療行政の問題点」

指導医療官の講演が実現

 10月1日、ウェルシティ前橋で厚生局群馬事務所の四家(よつや)秀雄指導医療官が「歯科医療行政の問題」について講演、県外も含め60人が参加した。保険医協会主催の指導医療官講習会は全国でも珍しく、注目されていた。

 講演は前半80分で行政指導、審査会、保険点数の解釈、院内安全管理、レセプトオンライン請求について説明、後半40分を質疑応答にあてた。
 行政指導については、会場から「高点数だからと機械的に指導対象を抽出するのは問題。この方法では患者のための診療が行えず、萎縮診療につながる」と切実な訴えも。

 これらの質問に対し、四家医療官は一問一問ていねいに回答したが、「指導は書類を通して判断するため〈間違い、うっかり、不勉強〉は通用しない。レセプト提出の際は診療所のオーナーとして、自分の目で点検・確認をしっかり行ってほしい」と強調した。
 レセプトオンライン化に関しては、公平な指導を実施する上でもオンライン化は重要との見解を示した。
   * 
 講習会終了後、回収したアンケートでは32人のうち30人が「満足・やや満足」と答え、今後希望する研究会テーマにも、技官や行政側の講師による保険請求に関する勉強会を挙げた人が多かった。
「紳士的な指導医療官に好感をもった。歯科医療改善ために協力体制を作りたい」とのコメントも。協会研究部では今後も診療所経営に直結する講習会を開催したいと考えている。

■群馬保険医新聞2009年10月号

 ぐんま女性歯科医師の会について

【2008. 8月 12日】

  自由で真面目で楽しい会に

          ぐんま女性歯科医師の会会長 奥村 享子

 群馬県には、「ぐんま女性歯科医師の会」といういたって自由な、そして真面目で楽しい会が存在します。この会は群馬県下に居住している女性歯科医師であればどなたでも加入することが出来ます。
 会の目的は次のとおりです。
1.会員相互の親睦を深める。
2.講演会、セミナーなどを企画開催し、そこに積極的に参加して学術の向上を計る。
3.女性歯科医師として人間性を高め、倫理に則って広く社会に貢献出来るように努力する。
現在この目的を遂行するべく努力中と言ってよいかと思います。
 
 ●7年前に設立
 会の発端は、歯科医師会の会合や、講演会などに出席しても、いつも女性の出席者が少なく、もっと大勢の方々と知り合いになり、いろいろなことで話し合いが出来ればよいのに、と考えたことでした。 
 それより以前に前橋市には、四ツ葉会という前橋市在住の女性歯科医師の会があり、太田市には、太田市歯科医師会の中に女性部会が存在していましたので、お互い協力し合って、群馬県内の女性歯科医師に声を掛けていこうということになりました。
 県全体では、200余名の女性歯科医師が存在することが判りました。個人情報保護の観点からなかなか全員を把握することは難しいことでしたが、県歯科医師会、各市歯科医師会のご協力で、90余名の先生方の賛同を得ることが出来ました。
 平成13年10月25日に設立総会を開催致しました。それ以来、講演会の内容は多岐にわたりましたが、いずれも会員の心をひとつにまとめるには十分だったように思います。
 
 ●摂食嚥下の勉強会を
 今年は、前橋赤十字病院の口腔外科医である山川治先生にご指導を頂き、摂食嚥下機能について勉強会を計画しました。概ね5回シリーズで基礎から実技指導までを身につけて、介護士、看護師、歯科衛生士の方々にグループを組んで指導が出来るようになることが目的です。
 多くは高齢者の方々が対象となりますが、嚥下障害をおこして、私達が普段何も考えないで食べて飲み込むあたりまえの行為が出来なくなった人達に、再び食べることの喜びを取り戻してもらえたら、どんなに嬉しいだろうと思うと、胸がワクワクします。
 私達日本人の死亡の上位には脳疾患、心疾患、癌などが挙げられますが、高齢者の死因は何といっても肺炎です。その中でも誤嚥性肺炎は2人に1人だと聞きました。私達のこれからやろうとしていることが、少しでも将来、誤嚥性肺炎から高齢者を守ることが出来たら、そして群馬県内のどの施設からも、口腔内清掃、摂食・嚥下指導があたりまえの行為として行われるようになったら、美味しい物が美味しいと最後まで食べられたら、どんなに幸せなことだろうと思っています。(前橋市・奥村歯科医院)
■群馬保険医新聞2008年8月号

【定例研究会】

【2008. 3月 28日】

定例研究会

歯周病と全身疾患との関係

    松本歯科大学 王宝禮教授が講演

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 「歯周病と全身疾患の関係は深く、歯周病菌が作るバイオフィルムが治療の鍵となる。このバイオフィルムを抗菌剤を使って内科的に除去することが重要である」…月刊保団連の〈診療研究〉に昨年11月から3回にわたって「口腔内科の時代」を連載した王宝禮先生(松本歯科大学教授=写真)が第168回定例研究会で講演した。王先生は日本薬理学会、日本歯科薬物療法学会、日本歯科基礎医学会評議員で、東洋医学にも造詣が深い。
 研究会では、口腔を一つの臓器ととらえる「口腔内科」的発想が必要だとし、歯周病と全身疾患の関係、抗菌剤の経口投与による歯周病治療等について約2時間にわたり講演した。
 歯科医師、医師、歯科衛生士、栄養士ら55人が参加。2月28日午後7時から、県生涯学習センター。ファイザー株式会社共催。    

■群馬保険医新聞2008年3月号