医療崩壊への危機を発信しつづけよう
群馬県保険医協会第37回定期総会は7月12日午後七時から県生涯学習センターで開催、三十人が出席しました。木村副会長が開会、はじめに過去一年間に亡くなられた会員6人に黙祷が捧げられました。
小板橋毅会長は、低医療費政策が医療崩壊を招いたイギリスのその後に触れ、「いったん崩れてしまったものを立て直すのは容易ではない。日本の医療制度もこのままでは同じ轍を踏みかねない。新しい流れが来るように、会員が一丸となって医療危機を発信しつづけよう」と挨拶しました。議事は、活動方針、予算、役員と執行部提案どおり採択。役員人事では小山理事が湯浅副会長と交代、新たに遠藤毅先生が理事に加わりました。
■横田先生らに奨励賞
総会では、7月7日から15日まで同センター1階で開かれていた第16回保険医写真展の表彰式も行われました。祭りの女性のいきいきした表情をとらえた横田佳昌先生らに会長から賞状と記念品が贈られました。
■小林功先生が文化講演
記念行事では群馬パース大学の小林功学長(群馬大学名誉教授)が、「近代歌人の生と死を」と題して講演。近代短歌史上に輝いた十人の歌人にスポットをあて、健康問題にも触れながらその生涯を考察。医学者らしい視点で明治以後の著名歌人の業績、生き方を語った講演に参加者から大きな拍手が送られていました。