第11回 撮影バス旅行/白馬方面 報告

【2011. 6月 21日】

第11回 撮影バス旅行/白馬方面

深みを増した新緑と

雨上がりの白馬連峰を楽しむ

 今回は、東日本大震災への配慮があり、直前まで開催が危ぶまれましたが、予定通り、5月22日(日)に開催することができました。3年連続の雨の旅となりましたが、振り返ってみると、とても素晴らしい撮影旅行だったと思います。
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 午前7時半。曇り空を心配しながら、参加者23名が藤岡を出発しました。上信越道で長野県に入ると、小雨が降り始め、長野インターで高速をおりる頃には、バスのワイパーが忙しく動くほどの大降りになっていました。それでも皆意欲満々で、バスの中では到着に備え、事前に用意してきたカッパを広げたり、バッグから折りたたみ傘を出すなど、雨の中での撮影の準備をする姿が見られました。           
 ●大出の吊橋(北安曇郡白 馬村北城)10時15分~11時15分
 最初の撮影地です。カメラを雨から保護しながら、姫川にかかる吊り橋の周辺に散らばって行きました。青空と白馬三山を背景に吊橋や古民家を撮影したいという計画は果たせませんでしたが、雨で深みを増した新緑にツツジ、桃、芝桜などの花の色が鮮やかに見えました。かえって良い写真が撮れたよと話してくれた人、一時間でも足りなかったという感想も聞かれました。
 
 ●姫川源流自然探勝園
 11時30分~12時30分 
 北アルプスの麓にある青木湖から地下をくぐって湧き出たのが姫川源流、二番目の撮影地です。バスを降りて、ところどころぬかるみのある林の中を10分ほど歩くと、湧水地に着きました。湧き出る水は、日本名水百選に指定されています。源流がこれほど近くで見学できるところは珍しいとのことです。集まった水は姫川となり、平川、大楢川などと合流し、先の大出の吊橋の下をくぐり、新潟県糸魚川市で日本海に注ぎます。全長58㎞の一級河川です。足元に広がる湿地は、一面、二輪草の群生で白く染まっていました。
 
 ●麻の館(大町市美麻村新行)12時55分~14時30分 
 昼食は、おやきと地粉100%の手打ちそば、山菜の天ぷらです。食事をしている間に、先ほどまで強く降っていた雨も小康状態に。白馬連峰が雲間に姿を現し始めました。しかしすぐにまた雲に覆われ見えなくなってしまいます。手前には水をたたえた水田が広がり、絶好のロケーションです。食事を済ませると、急いで外へ出てカメラを構え、シャッターチャンスを狙いましたが、残念ながら山は姿を見せてくれず、バスに戻り、後半の撮影地に向け、出発しました。

 ●うれしいハプニング
 最後の撮影場所「白馬山麓植物園」に向かう県道長野大町線を下っていくバスの中、昼食の満腹感と旅の疲れで大半の人は眠っていました。その時です。下り道のカーブを曲がり切ったところで突然、雲間に青空がのぞき、背景に白馬連峰が姿を現しました。「わぁー」バスの中、あちこちから歓声が上がりました。諦めていた白馬連峰と晴れた空が目の前に広がったのですから感動もひとしおです。急きょ予定を変更し、二か所の撮影ポイントにバスを停め、残雪の白馬連峰を撮影することになりました。皆嬉々として夢中でシャッターを切りました。
 青空を背に目の前には白馬連峰、その中腹を雲がゆっくりと移動して行く光景は、雨上がりならではのすがすがしさがあり、神々しささえ覚えました。まるで旅行前半の雨空が、この瞬間を演出するために計画されていたかのようでした。
 撮影を終え、バスに乗り込んで来る時の顔は、皆満足感であふれていました。雨に濡れながら撮った濃い緑、やっと出会えた白馬の山々は、7月13日からの写真展「撮影旅行コーナー」に並びます。皆様の力作を楽しみにしています。
  (文化部長・秋山典夫)

■群馬保険医新聞2011年6月号

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