群馬県保険医協会会長 木村 康
7月11日、第43回定期総会の決定で、会長の重責を担うことになりました。
さて、私が協会の活動ということで先ず考えるのは、和を重んじて歩んでいきたいということです。このことは協会会員同士の連携あるいはお互いを認め合うことを大切にして最大公約数的な方向を歩むということを意味します。群馬県保険医協会は、医科・歯科一体の組織です。その大きな特徴を生かし、医師と歯科医師が英知を出し合い、共に活動をすることが重要と考えています。これまでどおり、理事会での議論を民主的かつ建設的に進め、会員に支持される方針を如何にして探し出し、創り出すかということに力を尽くす必要があると思うのです。
そして何よりも、保険医協会が市民県民と同じ目線で健康や医療の問題を考え、ともに行動することが大切だと実感しています。保険医の権利を守るという大きな目標とともに、市民県民のニーズと広い合意に基づいた活動をしていきたいと考えています。
そのためには審査や行政の機関との連携、協調を大切にしなくてはなりません。また、多方面で活発に活動し、 医療界で指導的な立場をとり続けている医師会、歯科医師会をはじめ、医療、福祉関係の人たちとの協力共同の関係を重視したいと思います。
最後に、政治にかかわる問題について、協会は発足当初から一党一派に偏ることなく、思想信条は自由という立場を貫き通しています。今後もこれを堅持していくのは当然のことであります。
しかしながら今、TPPや憲法問題等が国民の前に大きく立ちはだかっているという現実があります。このことは私たち保険医にとっても死活問題になりかねない重要なテーマです。健康や医療の面での後退を許さないためにも、恐れずしかしあくまでも冷静に議論を重ね、一歩一歩進んでいきたいと考えます。
会員、当紙読者の皆様の理解と協力をお願いしてごあいさつといたします。
■群馬保険医新聞2013年8月号