保団連女性医師・歯科医師交流会

【2008. 5月 26日】

 保団連女性医師・歯科医師交流会に参加して
   

 4月13日、結成6年目を迎えた保団連女性部(板井八重子部長)の女性医師・歯科医師交流会に柳川副会長と一緒に参加した。全国15協会・医会から30人の医師・歯科医師・事務局が集まり、なごやかに交流した。
 午前の部では、茨城大学保健管理センター助教授の内田千代子氏の講演「女性医師の生き方を考える―ハラスメントの問題について」が行われた。
 精神科医の内田氏が大学生調査により、現在の大学生の特徴、休学・退学の状況とその時の精神状態を説明。医学生は自殺率が高く、女子医学生の自殺率も他の学部と比較して高いことが判明。医学部特有のストレス要因が自殺率に関与していると述べ、サポート体制が必要であると指摘した。
 セクシュアルハラスメントをはじめ、アカデミックハラスメント、モラルハラスメントなどがあげられ、ハラスメント相談員としてどのようなことに注意してカウンセリングを行っているか、ハラスメントを受けないように環境を変えていくことの必要性が語られた。
 午後の部では、板井会長からこれまでの活動報告があり、昨年実施した「開業医の生活実態を明らかにするための調査結果」が発表された。これは一週間の行動を15分刻みに記録するタイムスタディで、群馬でも3先生にご協力いただいた。
 各地からの活動報告では、それぞれに講演会、学習会、懇談会等が開かれ、医科・歯科の交流が育ちつつある状況が話された。地方によってはまだ封建的な考えがあるため、女性が活動するにはさまざまな障害があるとの意見もあった。今後の活動の取り組み方についての意見交換も活発に行われた。
この交流会に出席し、常に前向きの姿勢で熱心に活動に取り組んでいる方々が大勢おられ勇気を与えられた。群馬協会でも女性会員(医師・歯科医師計88人)の交流の機会を作ることを今年の目標にしたいと思った。(理事・太田美つ子)

■群馬保険医新聞 2008年5月