退任のご挨拶
小板橋毅
2009年7月16日、第39回群馬県保険医協会定期総会にて会長を退任し、柳川洋子新会長に引き継ぎました。四年間の会長職務を支えて下さった会員の皆様および副会長、理事、事務局の皆様に心より御礼申しあげます。
この間、群馬県保険医協会のさまざまな活動にもかかわらず、小泉改革の負の遺産が社会福祉政策を破壊しました。医療・福祉は崩壊し、雇用崩壊が人々の焦眉の問題になっています。
しかし私たちの継続した活動は、社会福祉がいかに大切か、人々の理解を深める力になったと思います。グローバル経済原理主義から社会福祉重視による内需重点経済へと舵取りを変える世論形成が徐々に醸成されつつあります。
群馬県保険医協会の第一の存在意義は、県内1025名の会員が安心して保険診療が出来て、経済的にも安定し、研修や研究に時間がとれ、さらに将来に夢を描ける環境を整えていくことです。
その目的達成のためには、国民・県民に「安心医療」の必要性を訴え続けることでしょう。世界各国が福祉社会を構築することで、テロや戦争の温床となる不公平感を消し去り、世界平和につながって欲しいと考えます。
意欲的な柳川洋子先生は日本初の女性保険医協会会長です。新体制のもと、一致団結して保険医運動をもり立てていきましょう。(2009年7月)
■群馬保険医新聞2009年8月号