院内全員で知識と技術を身につけよう
医療安全の確保/講習会
2007年の医療法改定で、診療所でも医療安全の確保が義務づけられ、医療安全指針の策定、従業員の研修等が必要になった。協会は会員の要望にこたえ、1月28日県生涯学習センターで「医療安全の確保」講習会を開催。3部形式、2時間の講習を90人が熱心に受講した。テーマと講師は以下のとおり。
第1部「医療安全義務の法的背景と医療事故対策」武藤幸夫氏(県健康福祉部医務課)
第2部「医薬品、医療機器の安全管理」木村 康氏(群馬県保険医協会)
第3部「AEDを用いた救急蘇生法の実習」斎藤昌伸氏(日本光電工業インストラクター)
安全対策で重要なことは、マニュアル作成ではなく、いかに実行できるかということ。また、安全管理は院内全員で取り組まなければならない。そのためスタッフの知識・技術が一定レベル必要であり、情報を共有するためにも、定期的にこのような講習会に積極的に参加してほしいと、武藤、木村両氏が指摘した。
AEDについては、過去のAED使用事例を取り上げながら有効性と使用法を説明、医師一人が実習した。AEDを使用する際は音声ガイドが流れるが、実際に緊急を要する現場に立ち会った場合、冷静に手順を追って操作できるか不安がある。「あわてないためには時々実習しなければ」と日赤等で実習した医師からも感想が…。
講習会終了後、参加者全員に修了証が渡された。
■群馬保険医新聞 2010年2月号