3月に入り厚生局から「診療報酬改定(医歯)説明会の開催について(通知)」との集団指導の通知があり、県内医療界は騒然としています。各地の会員からこんな開催のあり方は不当、不法ではないか、などの声、問い合わせが相次ぎました。
協会で主旨を問い合わせてみると、集団指導として実施するが、不参加であってもペナルティはない。厚労省としての方針であり、関東信越厚生局からの指示であるため、群馬事務所ではどうにもならない、との回答。
協会理事会ではさっそく下の通り要望をまとめ、11日午前、小山、清水両副会長が厚生局群馬事務所を訪ね、要望書を手渡し、県下の医師・歯科医師の気持ちを伝えつつ、約15分の懇談を行いました。
—————————–以下、要望書———————————————————————————–
関東信越厚生局 局長 鶴田憲一様
同 群馬事務所所長 秋山 明様
「診療報酬改定(医科歯科)説明会の開催について(通知)」
についての要望
群馬県保険医協会
会長 柳川洋子
群馬県保険医協会は、医師、歯科医師の会員が現在1035名の開業医を主体とした団体です。県民の健康と国民皆保険を守り、保険医の経営が安定し医学学習や自己の健康にもバランスよく時間がとれるような医療の実現を目指すことを理念に活動しております。
さてこの度、貴局より表記の診療報酬改定の説明会を「集団指導」として県下全医療機関を対象に3月末の30日31日に実施するとの通知が届きました。
この通知に多くの医師、歯科医師が驚愕し、困惑しております。
その理由は
1) 開催が診療時間帯に重なり、救急医療に対する医療機関の機能が麻痺する状態となり診療に携わる者として看過できないからです。
2) 4月からの新点数体系を説明する機会としてはあまりに遅い開催であり、貴局の医療現場に対する配慮が甚だ不十分といわざるをえないからです。
3) 当方の問い合わせでは、この説明会は欠席してもペナルティはないとのお話でしたが、通知の文面には、一切そのような説明がなく、行政上の圧力を強く感じさせる文面だったからです。
今後このような説明会等の開催にあたっては「懇切丁寧」に指導を行うとの原点に立ち返り、現場で診療にあたる者の責任をお汲み取りいただき、十分なご配慮をお願い致します。
つきましては以下、要望致します。
1.今後は、集団指導という表現を削除し「改定時の説明会」として下さい。
2.参加は任意であり不参加でもペナルティはないことを通知に明記して下さい。
3.説明会は、診療報酬改定への準備のための猶予期間を十分にとり、
また医療機関の広域的な機能が麻痺することのないよう、日時を設定して下さい。
以上